GoldSim品質管理
GoldSimを用いた放射性廃棄物処分システムの性能評価では、対象廃棄物について様々な解析ケースを想定し、解析ケースごとに解析条件(処分概念、地質環境条件等)に対応したパラメータの数値を設定した入力ファイルを作成し、核種移行解析及び線量評価を行う。
解析ケースごとに入力ファイルを作成する際は、各ケースで共通する解析パラメータの数値を設定したテンプレートファイルを用意し、これを解析ケースごとの作業フォルダにコピーして、設定値を適宜更新する。このように、上記の性能評価ではファイルのコピーや書き換えの操作が頻発するため、これらの操作が適切に行われていることを確認することが品質管理として重要である。しかし、GoldSimの入力ファイルで設定するパラメータの総数は膨大であるため、品質管理の方法として目視検査では非効率的であり、大量のファイルへの対応は困難である。
そこで弊社では、性能評価における入力ファイルを作成する際に、操作元のテンプレートファイルについては目視検査等の手法でエキスパートによるマニュアル的な確認を行い、操作後の入力ファイルについてはファイルのコピーや書き換えが適切に行われているかどうかをPythonスクリプトで確認する、という方法で効率的に入力ファイルの品質管理を行っている(下図参照)。
放射性廃棄物処分システムの性能評価における品質管理イメージ


