感度解析と不確実性解析

ハイブリッド不確実性解析

 将来予測や様々な推論には多かれ少なかれ不確実性が含まれ,結果を一通りに言い当てることができるのは極めて稀です。このような不確実性には,現象自体がランダムに起きるために(例えばサイコロの出目のように)結果が確定しないこと(randomnessあるいはvariability)と,私たちの知識が限られているために(たとえ結果は確定しているとしても)言い当てることができないこと(ignorance),という二つの全く異なる要因があります。そして,これらの二つの不確実性要因に適した解析手法も異なり,randomnessには古典的な確率論を用いることができますが,ignoranceにはファジー理論やpossibility理論あるいは主観確率といった我々の認識を数量化する手法が必要です。ハイブリッド不確実性解析は,ほとんどの現実的な問題で混ざり合って存在しているrandomnessとignoranceについて確率論とファジー理論あるいはpossibility理論といった認識論的な手法を組み合わせることによって同時に取り扱うことのできる新しいアプローチです。

 QJサイエンスは,ハイブリッド不確実性解析手法を,地層中放射性核種移行・汚染物質移行解析に組み込み,高レベル放射性廃棄物地層処分の長期安全性に関する不確実性解析,あるいは天然事象の影響を考慮した地層処分のリスク評価を行っています。

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