除染事業

 福島第一原子力発電所事故に伴って放出された放射性物質により汚染された地域の本格的な除染を効率的・効果的に実施する上で必要となる知見や技術、経験等を取得するため、除染モデル実証事業が進められています。この事業は、国の機関や地方自治体、地域住民の方、事業の従事者やボランティアの方、専門家、各メディアなど多岐・多数に亘る方々が関係し、関心を寄せております。このような状況下では、事業を迅速に滞りなく進める必要がある一方で、「どのように決定されたのか?」「十分な議論が行われたのか?」「何に基づいて判断しているのか?」といった様々な疑問に応えることが求められます。さらに、このような大規模な除染自体が世界でも初めての試みであるため、海外の方も入手可能な形式での情報発信や将来の資産とするための知識の蓄積・整理といった副次的な作業も重要な取り組みの一つとなります。

QJサイエンスの取り組み

 QJサイエンスでは、除染モデル実証事業の地域を対象として、土壌に吸着した放射性核種が降雨などによりどのように移行し、住民の方やその地域を利用する方が将来に亘ってどの程度の被ばく線量となるかを概算する方法を提案しました。また、ここでの検討結果を除染計画立案者や行政機関の方、地域住民の方にわかりやすくお伝えすることを念頭に置いた情報公開の方法としてオンライン地図サービスを利用したWebシステムについても検討を行っております。

 

(出典:日本原子力学会2012年春の大会)

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